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2020.04.03

手形割引の実績づくりもしておきましょう!

ここ数年間、長期の証書借入の金利が非常に低くなったことから、
割引料の高い手形割引を控え、証書借入で資金調達してきた企業も
多いのではないでしょうか。

その間に、手形割引の実績はゼロになり、
昔あった割引枠も無くなってしまったのではないでしょうか。

手形割引は、手形の銘柄さえ良ければ調達しやすい方法であることから
銀行に頼めば簡単にお金になると思っている経営者もいます。

ただ、銀行員にとっては、手形割引も融資審査と同じ目線で
見ていますので、安心してばかりもいられません。

ここ数年、手形割引の依頼をしたことが無い企業が
急に手形割引を申し込んでくるのは、たいてい業績が悪い時です。

銀行員もそれを良く知っていて、非常に警戒します。
無借金経営の企業が融資を受けにくいのと同じ理屈です。

やはり手形割引も過去の実績が大切で、
もしもの時のために実績作りが必要なのは、
証書借入など他の融資と変わらないのです。

もちろん全ての手持ち手形を割り引く必要もありませんし、
一部の銘柄だけを、数か月に一度の頻度でも良いので、
割引の実績を作っておかれることをお勧めしています。

そのうち、割引枠も作ってくれるようになります。

いざという時の資金調達手段を、一つでも多く確保しておくことは、
経営者が本業に専念するために欠かせないことです。

また、3月、6月、9月、12月の銀行の四半期ごとに、
「社長~、お手持ちの手形をいくらか割引きお願いできないでしょうか~」
のようなお付き合いも、緊急事態の際に役立つことが出てきます。

銀行の視点に立てば、手形割引は、銘柄さえ良ければ、
リスクも少ないし、稟議書の作成に手間もかからないし、
証書貸付や手形貸付以上にやりたい融資です。

そういったことに配慮できる経営者を
嫌いになる理由はないはずです。

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